アバウトに矯正歯科治療を説明するって難しい
歯というものは、わりと簡単に移動してくれるものだと思いなせぇ…
で、それじゃ、手で押す?というと、1日あたり20時間くらいを1~2ヶ月とか状況次第では半年間くらいなど連続して、一定方向に力を加えて居られるなら、それでも歯というものは動いてくれるのです。
#動いた位置で安定するかどうかは知りません。状況次第かな……。
そんなに手を突っ込んで押してられないので、(ゴニョゴニョ略)歯の表面にブラケットをつけて、形状記憶のワイヤーや形作ったワイヤーをブラケットの溝にはめこみまして、ゴムや針金でワイヤーをブラケットから外れないようにするようになりました。
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全帯環装置の時代の遺物の前歯部や小臼歯用のバンド
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ブラケットを蝋着したり溶接したりしてから歯にセメントで接着する。
#セパゴム使いまくるのかな?
#今でも使えますが、使うところはないと思います。
#クリスマスの飾りとかにリメイクすればいいんでしょうかね?
さて、先ほど無理やり嵌め込んだワイヤーが、元の形に戻ろうとする力がブラケット(装置)に伝わります。
すると、ワイヤーの形に沿うように装置が引っ張られるので、装置のくっついている歯も動いていきます。
抜歯などをしていて、スキマがあるところは装置と装置をゴムでつないで引っ張ったりします。すると、引っ張り合いをして両方の歯が寄ってきてスキマが埋まります。
このとき、動かしたくない歯にはできるだけ動かないように別の装置をつないだりして対策をたてます。
というのが、矯正歯科治療のあらましです。
だいたいの先生は、タイポドント模型というもので、いろんな装置で練習します。
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(上下の歯と歯茎とかみ合わせの状態を模した模型です。歯を動かす実習ができるようになっています。各歯の根が金属でできていて、一本一本ワックスに埋め込んである。実習用に不正歯列を模した状態に歯を埋め込んだものに装置をつけてワイヤーをひっかけたりゴムをかけたりしておいて、模型を暖めると、ワックスが柔らかくなり、歯が動く。計画をたてて装置をつけて、計画通り歯が並ぶまで、徹夜したり泣きながらだったりしながら練習するのだそうな。)
温めすぎて歯茎がブヨブヨ、とか、ブヨブヨの状態でマウントをバチーンとおもいきり噛ませたら噛み締め過ぎて歯が滑っていったり、とかもきっと再現されるに違いない……どうなんですか?先生?
この過程をサボったり材料ケチって省略したりしないですよね……シランケドゥ……。
一部で有名なブラケットだけでなく色んなブラケットや接着剤やワイヤーがあります。ブラケットの本質は溝の角度です。ロスやMBTやストレートやハイトルクや…ワイヤーも、プリフォームのワイヤーでもいろいろ種類があり、さらにストレートなワイヤーや…アレルギー対応のものや…専門分野だけでやっているところは、セールで材料をごっそり購入して患者さんに潤沢に使えます。そういう病院を見つけられた患者さんはとってもラッキーかもしれません。
……ちょっとポジショントークが過ぎてるので差し引いて読んでくださいね。
いらすとや様におかれましては、タイポドント模型を温める画像を作成していただけたらと思います。
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70度くらいのお湯で模型がバラバラになるそうで、折角セットした模型がグチャグチャになって内心泣きそうになってるドクターとか想像するとこみ上げてくるものがありますね。