側貌の向きは右向きでよろしく

矯正歯科治療を開始する前には、倫理的にちょっと…という年齢より上であれば、セファロというレントゲンを必ず撮影します。

撮影しないことはトラブルにつながることが多いかもしれません。

 

様式82

歯科矯正診断料の施設基準に係る届出書添付書類

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/shinsei/shido_kansa/shitei_kijun/h30/documents/t-82-p.pdf

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という書類に記入できる機器で撮影するのが一般的です。

特掲診療料の届出一覧(平成30年度診療報酬改定)/関東信越厚生局

矯診と略され、各地方の厚生局の情報公開の項目でなんやかんや検索すれば届けを出している医療機関がわかります。

顎診の機器より納得できる施設基準かと思います。

 

 

というのは置いておきまして…

側貌は右向きで撮影するのが一般的です。(患者さんは回れ左をされている状態)

 

セファロには軟組織もうっすら映りますので、

普通のカメラで撮影する顔写真と重ね合わせることができます。

 

ですので、顔写真も右向きで撮影します。

業界にどっぷり浸かっていると、向かって左向きの画像には違和感を感じるようになります。

(反転させればよいだけですけれど…)

 

もしフィルムをスキャンする方式でデータ化する病院で、学会に出すとて資料を作成する必要がある場合にセファロの側貌を左向きでスキャンした日には、誰がやったんじゃーとドクターにドヤされるのではないでしょうか。

それくらい右向きが一般的なのです。

 

もうひとつ。

普通のカメラで撮影した顔写真でもレントゲンと似たような点を推測することができます。

耳の穴の上の端ポリオンという計測点とほぼ同じ位置にきます。

(違う方も稀にいらっしゃいます)

目の下の若干凹んでいる部分オルビターレという計測点と同じくらいの位置にきます。

(腫れたりされている場合もありますが、大体同じくらいの位置です)

 

この二つを結ぶ線フランクフルト平面といって、ひとつの基準として大事な平面です。

 

横顔が気になっていて…という写真を撮影する方は、

最低でも耳の穴と目の下のあたりを入れて

上からや下からではなくできるだけ真横から撮影し、

画像として客観的に観察していただければ幸いです。

眉間のあたりや下顎の後ろあたりとオトガイあたりが撮影されておればなおGOOD。

1.5mくらい離れて撮影すると更にGOOD。

上下の歯は奥歯で咬んで(下顎を前にずらしてかまない)、口元はできるだけ軽く閉じていただければ…ご協力ありがとうございます。

 

なお、顎変形症の方は真横というものが難しいので、だいたいで宜しいかと思います。

一応耳の穴が基準です。

 

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